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ABOUT JEEVES & WOOSTER

二十世紀初頭。イギリスが最後の栄華を誇っていた時代。
裕福でちょっと頭の弱い若旦那、バートラム(=バーティ)・ウースターが持ち込む問題を、その優秀な従僕、ジーヴズが解決(?)していくというストーリー。
世界的に有名な、P・G・ウッドハウスのコメディ小説のキャラクター「ジーヴズとウースター」を、スティーヴン・フライとヒュー・ローリーのコンビで製作したTVドラマ
クライヴ・エクストンによる脚本は、ウッドハウスの原作を踏まえ、舞台や時間を少しずつずらしつつも、そのエッセンスを失わないことに成功している。
ジーヴズシリーズのTV化は、60年代にBBCで製作されたものに続き、これが二度目。


バートラム(=バーティ)・ウースター(ヒュー・ローリー)
洒落者で、(本人いわく)ちょっと頭の弱い、大金持ちの若旦那。
明るくて、前向きで、マイペース。
金持ちのボンクラ若旦那たちの揃う、ドローンズ倶楽部に入り浸る日々。
上流階級の人間のクセに人が良すぎ、見た目も良ければ器用でもあるのに、やたらに色々な人間に付け入られるクセがある。
ジーヴズの来た当初は、金銭的な面は父親の兄弟=ウィロビー叔父に頼って暮らしていたようだが、ウィロビー叔父死去後、その莫大な遺産を引き継ぎ、悠々自適に暮らす生涯独身男。なお、両親は共に早くに亡くなっているらしい(が、そんな話は全く出てこない)。
ジーヴズが彼の人生に現れたその日から、自分の生活の面倒は全部ジーヴズに任せることにしたので、「ジーヴズがいないと生きていけない」。

バーティを演じたヒュー・ローリーは、現在46歳。
若い頃にウッドハウスの原作を読んで以来の、ジーヴズシリーズのファン。
最近ファンとのチャットで、このシリーズの続編の予定を聞かれ、「僕はもうバーティを演るには歳をとりすぎた。もしやるとしても、イカれた叔父たちの一人ってとこだろうな」などと答えていた。

レジナルド・ジーヴズ (スティーヴン・フライ)
バーティ・ウースターの従僕。
何があろうと動じることを知らない、冷静沈着な性格。
バーティいわく、「彼は首相にだってなれるはずなのに、どういうわけか僕の従僕なんかやっている」素晴らしい頭脳の持ち主。
バーティの信頼を一身に受けているが、その人の良さを利用して、若旦那の裕福さをうまく私物化している節もある。また、独身男性の世話しかしない主義のため、お気に入りの若旦那の婚約はことごとくぶち壊している(バーティに関してはその立場を固持するつもりのようだが、バーティのところへ来る以前、彼は「主の夕食時の服装が気に入らない」などの理由により、少なくとも11の雇用先を辞している)。
従僕やバトラーの倶楽部、ジュニア・ガニメデのメンバー。
好奇心と知識欲が旺盛で、何かにつけ読んだ本の一節を引用する癖がある。
賭け事にも強く、バーティは必ず彼の意見を聞いてから賭けをすることにしたようだ。

ジーヴズを演じたスティーヴン・フライもまた、ウッドハウスのジーヴズシリーズの大ファン。
フライ曰く、「(彼と)ジーヴズの違いは、ジーヴズの潔癖さ、似たところは、本の一節を引用する癖」だそうだ。

なお、検索サイトAsk Jeeves のJeevesとは、このP・G・ウッドハウスのキャラクター=Jeevesのことである。

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